ゴミ箱から削除したファイルの救出2008/07/04 12:49

先日、撮った写真をSDカードからiMacのHDにコピーする前に
誤ってゴミ箱に捨て、しかも、ゴミ箱を空にしてしまった。

消えてしまった写真は子供の写真だったので
あきらめきれない。デジカメを使い始めて約10年、
こんな失態は初めてのこと。(よく聞く話しだけど)

なんとかならないかとネットを調べてみたところ、

「photorec」というオープンソースで無料のソフトがあった。
藁にもすがる思いで使ってみた。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070720_photorec/

http://www.cgsecurity.org/wiki/TestDisk_Download

結果、無事に写真の救出は成功。やれやれだ。


この「photorec」は、動きはそこそこ速いと思うし、
無料で使えるのがよかった。無料ということですぐに導入に
踏み切れたし対応できた。MacだけでなくLinuxやWin用もある。

ただ、このソフト、
MacではUNIX実行ファイルという扱い。と、いうことは、
起動すればターミナルが起ち上がってくる。コマンドラインだ。
いや〜!めんどくせ〜。
でも、すぐに使えるのは無料のこいつだけだし。
時間が経てば、ファイルの上書きをしてしまって写真が永久に
消えてしまう可能性が高く.....

とか、頭で考えながら眺めていたら、そんなに悩むほど
難しいものでないのがわかってきた。探したいボリュームを
エンタキーで選び、その後OKサインをyキーで押すだけ。
あとは、ユーザーボリュームの第一階層に救出ファイルを
表示してくれる。使って見たら簡単だった。


この作業、
写真ファイルを救出するのに5日かかってしまった。
時間かかりすぎだよね。

実は、ファイル救出するためのボリュームはiMacのHDを
指定していた。うちのiMacはHDを換装してあって容量が500GBある。
使っている容量はその約半分の250GB。

換装するときに(Macを買い替えるときもだが)
Carbon Copy Clonerで全コピーしてきている。
http://www.bombich.com/software/ccc.html

この全コピーしているというのがすごいことで、
Carbon Copy Clonerは
ゴミ箱から空にしたはずのファイルまで
すべてコピーしているらしい。

救出されたファイルを見ると、何年前に削除したファイル?
と、いうのがいっぱい出てきた。
その削除したファイルの容量がすごくて、
ファイル救出した結果、iMacのHD容量が激減していく。
iMacのHD容量が残り3.3GBとなったところで救出作業を断念。
この時点で子供の写真が救出されているのかまったくわからない
状態だった。

救出されたファイルの量は、
3,800フォルダを超えていた。
ゴミ箱から空にしたのにこんなに残っているなんて.....
(1フォルダに500ファイル救出するので190万ファイル!)

その約190万ファイルのうち、jpgをピックアップし目当ての
写真を探さないといけないことに。作業は大変なこと。
(ファイル名はまったく見当がつかないものに変更されている)

しかも、ファイル救出は途中でストップさせたのでその中に
あるのかどうかもわからない状態。


ファイル救出をストップさせた明くる朝、
ようやくあることに気がついた。

190万ファイルの中から探すのか? 
まさかと思うが、
探すボリュームをiMacのHDでなく、
カメラのSDカードにしてみたら.....

やってみると、あっけなく目当てのファイルが救出された。
しかも、まっ先に出てきた。
SDの容量4GBだもんな。そりゃすぐだよな。

この5日間で
いかに自分が舞い上がってしまっていたのか痛感した。
こんなことに気がつかないなんて。


でも、救出できてよかった。「photorec」は使える。



写真は、
「photorec」のフォルダ階層とターミナルの画面。
(参考)